IT・情報システムに不満が多いのはなぜ?
品質、納期、コストの3点ともクリアできたシステム開発プロジェクトは全体のほぼ4分の1だという調査結果があります。IT・情報システムの導入、利活用はどこでつまずいてしまうのでしょうか。
IT・情報システム導入の課題
現在の情報システムには、
- IT化と経営戦略との係わりが深くなり、従来の効率化と異なり、費用対効果が見え難くなっている
- ITは専門性が高く、技術の進歩が早いため、ユーザ側での対応には限界がある
- 技術・製品のオープン化に伴い、情報システムが多様化・複雑化している
といった課題があります。
また、情報システムの導入プロジェクトにおいて、トラブルが生じる根底に、
- ITベンダーとの契約におけるIT化の範囲や目標に関する合意が不明確になっている
- ユーザ企業とITベンダーの役割・責任分担が不明確になっている
- 技術・製品の多様化・複雑化に伴い、情報システム全体の品質保証が難しくなっている
といった課題があります。
事例
CASE1 設備業A社
- 基幹業務が稼動しているオフィスコンピュータが再リプレースの時期を迎える
- ITベンダーからシステムのリプレースの提案を受ける
- システム(ソフトウェアの機能、処理内容)が業務と整合していない
- 他のソフト開発会社から安価な提案を受け、再構築を依頼
- システム設計の打合せ段階で担当者が交代
- 予定から3ヶ月遅れでシステム(ハードウェア、ソフトウェア)が導入される
- システムを使用したものの、機能不足と不具合が次々と生じる
- 即時改修を依頼したが、追加費用を求められる
CASE2 製造業B社
- ERPパッケージソフト(統合型ソフトウェア)を導入中
- ERPパッケージソフトベンダーが作業を進めている
- 予定を遅れ、一部が稼動している
- 現場からは機能などに不満の声が出ている
- B社のシステム部署はERPパッケージソフトの導入を管理・統制しきれていない
情報システムの導入、開発、運用のポイントは・・・